1950年代のジェンセンです。
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2025年1月24日金曜日
Jensen 10J11 10インチ フルレンジ
2024年8月26日月曜日
GOODMANS MAXIM
外観には重年の傷が数多く見受けられますが、オリジナルの質感を重視し、研磨や再塗装などは施さずに仕上げました。ときどき外観の天地両側と背面を水拭きしてやると木地が良い状態に保たれます(材の乾燥したエンクロージャーは良い音で鳴ると言われますが、過度な乾燥は木地の寿命を縮めます。無垢材に限らず合板にも適度な水分の疎通は必要です)。
類似の製品が他に思い当たらないほど独特でありながら、一日中聴いても何年も飽きないだろうと思える普遍性。聴いていてテンションがあがるほどパワフルな一方で、聴きながらウトウトしてしまうほどの余裕。小さな中に相反する要素を破綻なく併せ持ち強烈な魅力としている、唯一無二と言える音のスピーカーです。
モノラル一本。
・GOODMANS MAXIM・・・・・売約済み
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2024年8月15日木曜日
ELMO モノラルスピーカー(当店カスタム品)
古くから映像関連用品の製造販売を手掛けるエルモの映写機用スピーカーです。
2024年8月9日金曜日
続・GOODMANS MAXIMの修理
先回のツイーター修理後、無事に鳴るようになったマキシムでしたが、しばらく鳴らしているうちにピアノのアタックなどの強い高音に付帯音が出始めました。音の出どころは低域ユニット。どうやらボイスコイル擦れのようです。
2024年7月27日土曜日
GOODMANS MAXIMの修理
久々にグッドマンのマキシムが。今回もモノラル1本での入荷です。
英グッドマンのマキシムは、ブックシェルフ型スピーカーの始祖と言われるモデルです。8cmに満たない小口径の低域ユニットを巨大な磁石で駆動させる力技の機構は一見するとバランスを逸した極端な性格の音を想像させますが、実際の音は闊達で量感に富む素晴らしいものです。一方で、年代の古さと造りの面からコンディションに難のある個体が非常に多く、高額な流通価格と相まって仕入れには難儀するスピーカーでもあります。
今回の個体も動作確認してみたところ、高域側のユニットがまったく鳴っていませんでした。
開けてみると、ネットワーク部のコンデンサが駄目になっていました。
交換するパーツは、同じものが無ければ同国製のもので性格や年代の近いものに、それも無ければ国産の汎用品へ替えます。パーツの用い方は修理者によって様々なやり方やポリシーがあると思いますが、当店の場合は高級なオーディオ専用コンデンサなどは避け、なるべく平凡なものを使うようにしています。高音質を謳う高級パーツにはそれ自体が強い個性を持っている事も少くないためです。
ネットワーク部のコンデンサについては同じオイルコンデンサが入手できなかったため、国産の電解コンデンサへ換装しました。オーディオ専用のフィルムコンデンサよりも、一般的な電解コンデンサで銅足の良質なものの方が好適と判断したためです。
コンデンサ交換後、仮組みで鳴らしてみますが、相変わらず高域ドライバーは鳴りません。SP端子でチェックした際は高域ユニットからチリチリ音が聴こえたのにと思ってユニット単体で再度チェックしてみると、導通無し。どうやら低域ユニットからのノイズを高域側の音と勘違いしていたようです。
コイルの断線となるとどうしようも無いなと諦めかけたものの、「端子付近での断線なら、つなぎ直せばあるいは・・・」と思い直し、高域ユニットの修理を試みることに。
ダンパーを剥がしてコイルを見てみると、思いのほか綺麗な状態。しばらく見ていると、断線箇所が見つかりました。同時に「直せるかも」と再び希望が。
2024年6月24日月曜日
モノラルスピーカー“リ・リメイク“
採用したドライバーは、戦前のドイツ製21cmユニット。ベークライトの蝶ダンパーにストレートコーン、シリンダーマグネットという仕様で、メーカーは不明ながら音・造り・コンディションの揃った優品です(特徴的なコルゲートコーンからGraetz製のように思われますが確証は得られていません)。
スピーカーのリメイクでは、サイズの合ったエンクロージャーにドライバーをおさめて完成ということは無く、試聴しながらドライバーとエンクロージャーの持ち味が活きる条件を探す調整作業が必須となります。本品も先達から教わった技術に自分で見つけた幾ばくかを足し合わせて仕立てました。
2024年5月23日木曜日
WHD卓上スピーカー
西ドイツ、WHDの卓上スピーカーです。
2024年5月17日金曜日
筒形スピーカー
紙製の筒の左右にデフューザーを付けた風変わりな小型スピーカーです。
2023年7月13日木曜日
Western Electric/BELLSYSTEM 108A
オーディオ愛好家よりは映画愛好家の方に知っている方の多そうなスピーカーです。
2023年3月19日日曜日
リメイクスピーカー・NKロレンツ
当店でリメイクしたモノラルスピーカーです。
2023年1月12日木曜日
メーカー不詳・欧州製小型スピーカー
ドイツ製と思われる欧州製の小型スピーカーです。
2022年11月18日金曜日
WHD ラジオスピーカー
西独WHDのラジオスピーカーです。
2022年10月16日日曜日
金属製エンクロージャーのリメイクスピーカー
2022年9月3日土曜日
西ドイツ製8インチ リメイクスピーカー
西ドイツ製の8インチユニットと無垢材のエンクロージャーを組み合わせてモノラルスピーカーへとリメイクしました。
2022年8月6日土曜日
RCA 6インチ リメイクスピーカー
RCAのスピーカーは、日本では一部の好事家を除いて一般にあまり知られていませんが、ドライバーユニットには音のよいモデルが多く存在します。
太く安定感のある出音。RCAユニットの実力を感じさせます。
サイズ: W260・H190・D140mm、ケーブル直出し3m
・RCA 6インチ リメイクスピーカー・・・・・28,000円(税込み) 在庫:2台
リメイクにあたっては、単に古い素材同士を組み合わせたのではなく、ドライバーの音が活きるよう相性の良い部材を吟味してモノラルシステムとしてまとめています。
2021年5月16日日曜日
ソ連製フルレンジの異音修理
スピーカーユニットの修理をしています。
扱うのは今回が初めてです。
点検で音を出した途端に異音が。触ってみたところボイスコイルではない様子。どこかが共振してビリビリと音を出しています。
フレームを叩いて共振している所を捜します。
ひび割れを探す場合、金物や陶磁器はチン、チン、チンと叩いていって、割れている所でピチッと音が潰れますが、それと同じ理屈で、スピーカーはコン、コン、コンという音が、鳴きの出ている付近ではプゥンとかベェッという変な音に変わります。
ここかなという所が見つかったら、鳴らしながら指先で触ったり押さえたりして確認。共振している所を探し当てたら場所や素材に応じて鳴き止め処置します。
その後、低い周波数でボリュームを加減しながら短時間馴染ませ、しばらく静置してから頃合いをみて試聴します。駄目ならやり直し。
良さそうです。今回はすんなり直りました。ユニット単体でしばらく試聴
古典ユニット的な軽やかで即応性の高い鳴り方。大口径らしいスケールもあります。聴感上の高域はモソモソすることなく伸び、陰影や独特の含みのある表現。きちんとエンクロージャーに組み付けて聴かないと分かりませんが、良さそうなユニットです。
品質が粗く造りも荒っぽいので、ソ連製という事からしてもきちんと鳴らない個体も多そうですが、基本的には優れたユニットのようです。こういったところはソ連の光学機器と似通っていると思います。