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2025年9月1日月曜日

再改変

 良い部材が手に入ったので、売れ残りのモノラルアンプを下げてきてもう一段煮詰めてみた。

このアンプは当店でカスタマイズしたもの。カスタマイズとは言っても定数は一切変更しておらず、ボリュームポットや内部配線、ハンダといった音声信号の通り道の部材変更だけで音を作っている。

今回もやっぱり定数変更はせずに部材を再変更しただけだが、狙った通りの音になったのと同時に、少し前からうっすら思っていた事の裏が取れた結果となった。


多くの人にとっての“良い音”になる条件は、モノラルとステレオでは異なるということ。ステレオで良い音を聴かせるペアスピーカーの片側一基をモノラルで鳴らすと必ずしも良い音で鳴らない。それと似た事が、音声信号の通り道でも起きていた。

2025年2月21日金曜日

ダイトーボイス 業務用モノラルアンプ 当店カスタム品

  業務用のモノラルパワーアンプを当店でカスタマイズしました。



本品は、ダイトーボイスが店舗内BGM用に販売していた小型のモノラルパワーアンプです。耐久性の求められる業務用機らしく良質な部材を使用してシンプルな構成で造られており、素直な出音が特長です。
アンプICは20W・AB級のLM1875T、コンデンサ類はKMGシリーズなどニチコン製で統一

今回は、本機の特長を活かしつつ、要所のパーツを換装することで更なる音の充実を図りました(定数や回路は変更していません)。

ボリュームポット換装に伴い外観のコントロールノブもインチ規格品へ変更。デッドストックのヴィンテージ品を組み合わせ、特定の方に響くような佇まいに仕立てました。

仕様
出力:16W、入力:RCA1系統、スピーカー出力:1系統
仕様上、電源スイッチ操作時にポップノイズが出ます。

サイズ:W207・H65・D110mm(突起部を除く)

中古品のため、外観には使用に伴う傷があります。また、本品は完動品ですが、商品の性格上、現状販売といたします。

・ダイトーボイス業務用モノラルアンプ・当店カスタム品・・・・・売約済み


*追記:8/31再改変(定数変更無し)

2024年10月19日土曜日

オースミ電機 業務用モノラルアンプ(当店カスタム品)

オースミ電機のモノラルアンプです。


本品は、店舗内BGM用途などに向けて販売されていた業務用のパワーアンプです。用途に応じた様々なタイプやOEMモデルが存在し、現在も後継の製品群が販売されています。

見たところは凡庸な業務用アンプですが、良質な国内メーカーのパーツで統一されたアンプ部や、古風なリニア電源、ベークライト基板や薄手の鉄板シャーシなど、必然的に良い音をつくる要素が揃っており、カバーを外して観ると素性の良さがうかがえます。

本品は20年ほど前のモデルで、国内で製造されていた時期の個体です。入力したステレオ音声をモノラル1チャンネルに合成して出力するという、ホームオーディオ目線で見るとマニアックな仕様となっています。


シンプルで古典的。広帯域・高S/Nを旨とする今のアンプとは異なる性格ですが、素直な音には飽きのこない普段使いの良さがあります。15Wという、感度の高い古典型から現代的な低感度ユニットまでスピーカーを選り好みせずに鳴らせる使い勝手の良い出力も魅力です。


今回はダークホース的なこのアンプの良さを最大限活かしつつ、更にもう一段上のモノラルサウンドを楽しめるよう要所に少しだけ手を加えてみました。

店頭でご試聴いただけます。


中古品のため、外観には使用に伴う傷があります。また、本品は完動品ですが、商品の性格上、現状販売にて。アフターフォローは有償にて承ります。


・オースミ電機 業務用モノラルアンプ(当店カスタム品)・・・・・12,000円(税込み)

2024年2月26日月曜日

モノラルミニアンプ 第3版

昨今の部品入手難による長らくの製作中断を挟んでようやく、

モノラルミニアンプ・第3版です。

第3版

これ以上省けないほどシンプルな内容のアナログアンプを、内部のヴィンテージパーツから基板を這わせる線材、外観部品に至るまで吟味した良質の部材で組み上げました。


本品の試作・仕様検討にあたっては Vintage Join の喜代門 守氏にご助力いただき、音の完成度を最大限に高めています。

出力: 1W(8Ω接続時)、入力: RCA端子1系統(モノラル入力)。電源として、高品質の国内製トランス式ACアダプターが付属します。


お客さまから「起爆装置」「追跡装置」とあだ名される武骨なデザインながら、音楽を気軽に楽しめ、飽きずにながく親しめるモノラルサウンドを旨とするアンプです。

筐体部サイズ:W100・H40・D70mm(端子等の突起物を除く)


・モノラルミニアンプ 第3版(製品内容: 本体、ACアダプター)・・・・・完売


自然故障に対する製品保証は1年で、以後は有償にて対応いたします。それ以外の事由に因る故障については有償にて対応いたします。

最も単純なものを入手し得る最良の素材で、という製品主旨から、コストダウンを旨としない仕様変更を実施する場合があります。予めご了承ください。

2023年12月22日金曜日

Stereo/Luxman ・LXV-OT7 ②

 Stereo/Luxmanのプリメインアンプ、LXV-OT7です。

本品はオーディオ誌の付録として企画され、ラックスマンが製造した真空管ハイブリッドアンプです。好評だったためアンプ単体の限定版として2度ほど再販されていますが、いずれも完売しています。本品は初代の付録版です。

LXV-OT7はオーディオ誌の付録として企画された異色の製品ながら、近年のオーディオアンプの中では出色の銘機だと思います。
飽きの来ないシンプルなデザインと使い勝手の良さ、ほど良いコンパクトさと通常の使用には必要にして充分な出力である点など。現代の一般的なリスニング環境に沿う“ちょうど良さ”を体現したアンプであると同時に、カスタマイズを許容できる簡潔さにまで研がれた設計という、昨今の製品には稀有な特長をそなえているからです。

この個体ではボリュームノブをヴィンテージ品に換装してみました

今回の個体では、基板のはんだを無鉛はんだから昔ながらのヤニ入りはんだに、基板上の全てのジャンパー線を鉄線から同径の銅線(70年代西ドイツ製)へそれぞれ交換しています。これにより、明澄で広い音場表現を得ています。
また、ボリュームポットを純正のB50kΩからALPHA製のA50kΩへ変更。当初の設計通り*のAカーブとなった事で使い勝手が良くなり、音もアルファらしい太く充実した出音になりました。


他方、定番化したコンデンサー換装や定数変更といったカスタマイズは施さず、あえて純正部品のままとしています。

その他、当店独自の音質チューニング済みですが、大幅な改変はせずに純正の形質を最大限活かし、かつ容易にオリジナルコンディションへ復帰させられる内容としています。

整備済み。


・Stereo/Luxman LXV-OT7 ②・・・・・35,000円(税込み)



*本誌掲載の回路図でAカーブだったボリュームが、わざわざ使いづらいBカーブに変更されたのは、おそらく部品調達の問題からではないでしょうか。
このタイプの16mmボリュームでAカーブは今や希少部品になっています。良質なものとなると殊に。

2022年12月1日木曜日

オーディオアナログ PRIMO・SETTANTAセット

伊・オーディオアナログ社のアンプとCDプレーヤーです。

PRIMOとSETTANTA

一般的な操作性を廃してまで優先させたデザインの美しさや質感、操作時の感触など、理詰めではない右脳優先で偏執的な造り込みと、それを許せてしまう音。

最大1cm厚のアルミパネルで構成されたシンプルなデザインのSETTANTAは、70w×2ch(8Ω)・140w×2ch(4Ω)を発揮する並外れて強力な電源部と、2000年代の製品とは思えないほど“低い”S/Nが特徴のアンプです。数値上の静特性よりも音楽の生き生きとした部分の再現を重要視するスタンスがスペック*からもうかがえ、実際そういう音が聴けます。

*http://naspecaudio.com/discon/audio-analogue-discon/primo-settanta/

アンプ、プレーヤーともに従順な国産品とは趣きを異にするイタリア製品です。操作や作動上の癖を楽しみと見なせる方以外にはお薦めできません。

いずれも代理店だったナスペックにて点検・整備済みですが、同社は既にオーディオアナログ社製品の取り扱いを終了していますので、販売後の修理・メンテナンス等についてはナスペック送りにて可能な範囲に限っての有償対応となります。

付属品:専用リモコン



・AUDIO  ANALOGUE  PRIMO・SETTANTAセット・・・・・10万円(税込み)

2021年11月23日火曜日

モノラルミニアンプ第2版の製作

欠品中のモノラルミニアンプを新たに製作しています。

組み上がりを試聴中


とはいえ、パーツ類の入手難から今回は再販と言えるほどは作れません。手持ちのヴィンテージコンデンサーから選んだものを基準機と比較試聴しながら組んで、おそらく3台程度でしょう。


販売価格は未定ですが、従前に比べ応分の値上げとなります。また、オプションの国産トランス式ACアダプターについても仕入れ価格の上昇に伴い値上げいたします。

2021年4月12日月曜日

モノラルミニアンプ、好評です。

お客さまから 「起爆装置」「追跡装置」などとあだ名される当店オリジナルのモノラルミニアンプhttps://yuuginshaaudio.blogspot.com/2020/12/blog-post_11.html

武骨で不器量なアンプですが有り難い事にご好評をいただいており、おかげさまで完売しました。


次回製作予定は現時点で未定ですが、パーツが揃い次第製作に入る予定です。

本品は内部部品や外観部に昔日のヴィンテージパーツを多用している製品の性格上、意匠や仕様、価格を変更する事がありますので予めご了承ください。なお、そうした変更に際しましては当ブログにて前もってお報せいたします。

2020年12月11日金曜日

モノラルミニアンプ・初版

 気軽に音楽を楽しめる当店オリジナルのモノラルアンプです。

出力1ワットちょっと。
小さくこの上なくシンプルなアナログアンプですが、吟味したヴィンテージパーツを使用し、一台ずつ手作業で組み上げています。

試作段階からほとんど変更の無いデザインはお客さまから「起爆装置」や「追跡装置」などと呼ばれる佇まいですが、あえてこの意匠としました。洗練されたデザインからはほど遠いですが、そのかわり傷がついたり擦れたりして古びてもこの武骨さなら気にならないと思いますし、そうなるまで使っていただけると嬉しいです。



マイナスビスやボリュームノブなど、外観部にも昔日のデッドストック品を使用しています。

端子類やパーツの据わる基板部などの構成部材には、長年にわたって同規格で生産されている国産品を中心に吟味したものを使用し、先々のメンテナンスも考慮した構成で組み上げています。


入力はRCA端子1系統(*モノラル入力)、電源はDC12V(スイッチング式ACアダプター付属)です。電源をトランス式ACアダプター(別売り)へと変更する事で音質のアップグレードが可能です。

*本製品にはステレオ出力をモノラル合成する回路は内蔵されておりません。ステレオ音源を手軽にモノラルで楽しみたいとお考えの方へは抵抗入りモノラル合成ケーブルのご使用をおすすめします。別途お申し付けください。



本品の試作・仕様検討にあたってはVintage Joinのキヨトマモル氏にご協力いただき、音の完成度を最大限に高めています。

音楽を気軽に楽しめ、ながく親しめる良質なモノラルサウンドをこの機会にぜひ。




・モノラルミニアンプ(製品内容: 本体、ACアダプター)・・・・・完売



*本製品は昔日のヴィンテージパーツを使用して製作しておりますので、部品の在庫や入手状況等に応じて使用部品を変更する場合もあります。予めご了承ください。

2020年8月22日土曜日

モノラルミニアンプ製作中・2

昨日までは換気扇を動かして作業をしていると入ってきた外気がエアコンを負かしてジリジリと室温が上がってしまい、ハンダごてのわずかな熱気も暑く感じましたが、今日は少しだけ外の暑さが弛んで顔の前の熱気も苦になりません。


これだけ単純な回路でもハンダ着けの箇所は思いのほかあるもので、ハンダが重要な音響用部品である事を再認識させられます。

保守用を除きROEのコンデンサーが払底したので、ROEの音と遜色ない音の良い西独製コンデンサーへ変更しました。ただ、足が太いのでガラスエポキシ基板には組めません。
ベーク基板に組み付ける時はパーツに横方向の力を掛けないように気をつかいます。背も高いので、組み込み時に干渉しないようパターンも変更しました。

2020年8月17日月曜日

モノラルミニアンプ製作中

しまった・・・
スイッチとパイロットランプの孔が逆

裏返せば位置は合いますが、裏は表側のように綺麗に仕上げられていないのでこれはもう使えません。塗装バージョンを作る時の練習台にはなるか・・・


気を取り直して外観ビスを仕上げます


本品の外観ビスにはデッドストックの古いマイナスビスを使用していますが、そのままでは見た目が良くないので一本ずつ頭を均してから使っています。

こんな調子で造っています。

2020年8月6日木曜日

ミニアンプ試作最終調整

製品版の製作に入る直前に良いボリュームが手に入ったので試作機に組み込んで比較試聴しています。
バランスが崩れるかなと少し心配でしたが・・・

良いです。
なんの変哲もないボリュームですが薄皮一枚剥けた音がスパッと出てきます。これまでのボリュームの音が籠って聴こえるほどです。

このモノラルミニアンプ、お客さまの間ではすっかり「起爆装置」という呼び名で定着してしまいました。私が「B級映画の小道具みたいでしょう?」などと言ったからなのですが、愛称と呼ぶには物騒なあだ名が付いたものです。

ここ数日の間に頼んだ部品が次々と到着して、ようやく製作に入る事ができます。

2020年8月1日土曜日

改訂版ミニアンプの試聴

組み上がったモノラルミニアンプで試聴しています。
外観は以前と変わりませんが、手前がヴィンテージ・ジョインによるアレンジ、VJ版。奥が今回組んだVJ版のトレース版。

昨日から聴いていますが良い感じです。

この案配だと特に何処も変更せずこのまま作り始められそうです。

ヴィンテージ・ジョインのキヨトさんから「え〜、そのデザインで作るの?」と言われた不細工ですが、エフェクターのように床に置いて無造作に使って欲しいのでこのまま作ります。

でも、デザイン要素が少ないからこそ端子やノブには姿の良い古風なパーツを使いたいところです。ちょっと探してみようかな。

こんな事なら春日変圧器の並びにあったパーツ屋が店仕舞いする前にあれこれ買い込んでおけば良かった・・・

2020年7月31日金曜日

アレンジド・バイ Vintage Join

試作中のモノラルミニアンプの音に今ひとつ納得出来なかったので、同業で先達のヴィンテージ・ジョインに相談してみたところ、

「良い感じにアレンジしてみるから送ってよ」

と店主のキヨトさん(一発変換しないので、以下雑誌執筆時のペンネームであるカタカナ表記とします)。

代々木に送り、待つこと1週間。

「出来たよ。試聴しながらで何度かやり直してるから、ハンダの手直しなんかは良い感じにしてね」

着いた物を観ると、ほぼ元々の回路のものが万能基板に組み直してあります。

「あれ?回路自体はまるで変わってない」

聴いてみると、

「・・・なんだこれ、どうしてこういう音が出るんだろう」

耳障りな高域のクセが綺麗に消えて、こういう音にと思っていた通りの音がすんなり出てきます。しかも音全体が太くグッと出て来る印象。別ものです。

不思議に思いキヨトさんに訊いてみると、

「そういうシンプルな回路は、プリント基板じゃなくて手配線で組んで鳴らしてやった方が良い音で鳴るんだよね」と。

「でも、プリント基板の方が配線経路が最適化されていて良いんじゃないですか?」

「電気的にはたしかにそうかも知れないけど、理屈と音の良し悪しが一致するとは一概には言えないんだよね。今回の場合はっていうと・・・聴いてみてどう?」

「断然こっちが良いです」

「でしょう(笑)?プリント基板に組み付けるよりもはるかに手間はかかるけど、音にはそれだけの違いとして出るんだから、そこはきちんと手で組まなきゃね。あとは、高級なパーツが良いとか稀少な素材だから音が良いとかいう事でなく、単純に音の良し悪しというところに立って選んだパーツを使って、余計な事をせず出来るだけシンプルに組んでやるって事も大事だね」

なるほど。さっそくなぞって組んでみることにしました。




2020年6月13日土曜日

試作のモノラルアンプです



画像に写っているこれは何かとご質問をいただきました。

これはモノラルアンプです。

気軽に聴ける当店オリジナルの小型アンプを作ろうと試行していた際に材料が尽きて、とりあえず音決めだけでもと残パーツを寄せ集めて作ったものです。

出来てみると無造作に使えるうえに意外と使い勝手も良いので、それならこのまま作ろうかと思った矢先、コロナ禍で買い出しの足を折られて頓挫している次第です。

リファレンス機というような内容ではありませんが、部品を替えての試聴や筐体の制振の仕方による音の変化の検証などの実験台役を担ってもらっている成り行き上、常用アンプとなっています。
本機と同じ内容で仕様変更しない基準機も別にありますが、個人的に不細工なこちらを気に入ってもっぱらこちらばかり使っています。

試聴の結果、コンデンサは飴色の旧いROEを使いたいと思っているのですが、当店の近在や通販では見付けられないので今は暫定的にフィリップスにしています。