中古レコード屋などで見かける通称 “エサ箱”。あまり良い呼び名とはいえませんが、アナログプレーヤーの周辺にひとつあると便利なアイテムです。
家具屋さんのところで上質な材に大きめの端材が出たので、エサ箱に仕立てることにしました。
試作
ラトビア産 ホワイトバーチ積層合板 18mm
バーチの積層合板は、オーディオ製品ではハイエンドクラスのエンクロージャーやアナログプレーヤーの基台などに多用されていますが、現在 当店でリメイクを予定しているものの中に厚さ18mmの高級材を必要とするようなものはありません。
それならオーディオ環境の周辺でよく使うものをとびきり上等な材でこしらえよう、というわけでエサ箱に決定。
見本の板
13層積層。高密度で硬く重いです。4×8サイズの板は持ち上げるのにクレーンを使用するそうです。
非常に上質で、かるくワックスをかけるだけでも木目がにぶく底光りします。
LP盤を入れる他にも趣味の物入れなどとしても使える、ちょっと馬鹿ばかしいほど重厚なエサ箱。ふだん何気なく使っているものほど上質なものへ替えた時に大きな違いを感じられるのではという思いつきと家具職人の仕事の合間から生まれたネタです。
これから試作品を基に使い勝手などの案配をみながら製品版へと煮詰めていきます。