テクニクスのMMカートリッジを持ってお客さまがご来店。
「ブログ観たんですけど、これのリード線を換えて欲しいなと思って」
「ああ、この針。以前お話をうかがってどんな音か気になっていたんです」
「ちょっと聴いてみてもらえますか?」
さっそく試聴してみる。
「だいぶ腰高な鳴り方ですね。純正針じゃなくて互換針だから、針のキャラクターもあるんでしょうけど」
「リード線の交換でバランスの良い音になりますか?」
「試してみないと分かりませんけど、今のこの音よりは良い感じにできると思います。こういう音の針にはおすすめの線があるんです。まさに昨日のブログに書いたエナメル線で、どこの線か分からないんですけど、音の細い針にえらい効くんですよ。試してみますか?」
お客さんのゴーサインが出て、さっそく交換。
1920年代米国製、メーカー不詳のエナメル線
「さっそく聴いてみましょう。アンプのボリュームはさっきのままです」
交換前に試聴した曲を聴き返す。
「・・・ぜんぜん違いますね。リード線でここまで変わるんですね」
「中高域のキャラクターはあんまり変わらないですけど、低域側がぐっと出るようになって聴きやすくなりましたね。あとはご自宅の環境でうまく鳴るかどうかですね」
帰宅後、お客さまから良い音で鳴っていますとメールが。よかった。
今回もこのエナメル線が良い働きをしてくれた。仕入れの際にはシェルリードとして使うことは全く想定していなかった線材なのだけれど。
