2025年12月1日月曜日

腰高な音を良い感じに

 テクニクスのMMカートリッジを持ってお客さまがご来店。

「ブログ観たんですけど、これのリード線を換えて欲しいなと思って」

 「ああ、この針。以前お話をうかがってどんな音か気になっていたんです」

「ちょっと聴いてみてもらえますか?」

さっそく試聴してみる。

 「だいぶ腰高な鳴り方ですね。純正針じゃなくて互換針だから、針のキャラクターもあるんでしょうけど」

「リード線の交換でバランスの良い音になりますか?」

 「試してみないと分かりませんけど、今のこの音よりは良い感じにできると思います。こういう音の針にはおすすめの線があるんです。まさに昨日のブログに書いたエナメル線で、どこの線か分からないんですけど、音の細い針にえらい効くんですよ。試してみますか?」

お客さんのゴーサインが出て、さっそく交換。

1920年代米国製、メーカー不詳のエナメル線

 「さっそく聴いてみましょう。アンプのボリュームはさっきのままです」

交換前に試聴した曲を聴き返す。

「・・・ぜんぜん違いますね。リード線でここまで変わるんですね」

 「中高域のキャラクターはあんまり変わらないですけど、低域側がぐっと出るようになって聴きやすくなりましたね。あとはご自宅の環境でうまく鳴るかどうかですね」


帰宅後、お客さまから良い音で鳴っていますとメールが。よかった。

今回もこのエナメル線が良い働きをしてくれた。仕入れの際にはシェルリードとして使うことは全く想定していなかった線材なのだけれど。