2024年3月5日火曜日

レコード針の寿命・追記

先回取り上げた替え針の寿命について、針先の磨耗に関する点で判然としない部分があったので、寿命を迎えたものと新品の針先をもう一度撮り比べてみました。


針が盤面の音溝に入り込むのは、微小なダイヤチップの先端部のわずかな領域なので、⭕️の部分を見る必要があります。針先の摩耗具合を見るには、この程度の近接撮影ではまったく寄り足りていなかったのです。


今度はどうでしょうか?



ここから更に拡大してみます。


使い古した針の方は先端部の丸みが削げて尖っており、横から観ると途中から傾斜角が変わって、ダハシュールピラミッドのような格好になっています。


これで今回の替え針については、使用による針先の磨耗が寿命を迎えた原因と判りました。また、円錐針は磨耗した際に尖るという事も裏付けられました。




カンチレバーの捩れの無さ、先端部のきれいなコの字つぶしや真っ直ぐ植った針など、針先を撮っていてあらためて中電の針の品質を再認識しました。