マランツのプリメインアンプ、1040です。
1030の後に続く70年代前半のエントリーモデル
この時期、オーディオ市場の隆興を反映したアンプの多機能化や高出力化はすでに始まっていましたが、ラインナップ中もっとも下位の製品であったためにそうした肥大化を免れ、シンプルな構成に堅実な造りというオーディオアンプとして在るべき形質を保ったのがこのモデルと言えます。
真空管時代の銘機を思わせる配線技巧
造りの良さに加え25w×2(8Ω)というヴィンテージスピーカーで使いやすい出力も特長
演出的な音づくりを感じさせない素直で太い音。毎日聴いて好いと思える普遍的な良さがあります。良質なフォノも魅力です。
・マランツ1040 ・・・・・売約済み
・
入荷からひと月を経て、より好ましい音で鳴るようになってきました。以前入荷した1030の整備後も同様でしたが、この年代のマランツは慣らしに日数が掛かるように感じます。
慣らしが進んでくると、毎日鳴らしていてもおやと思うような変化を感じます。
本品の場合には聴感上の音の透明感が増し、全体的に薄紙を一枚剥がしたようになりました。