アイワのヘッドシェルを何の気なしにいじってみたら、思いがけず良い按配の音にまとまった。
見たところ、このシェルは同社のプレーヤーに付いていたものか、あるいはカートリッジが組み付けられた状態で売られていたもののようだ。
オーディオ趣味向け商品のヒエラルキーの裾野に居るような製品だが、端子はニッケルめっきではなく金めっき仕上げで、天面には裏打ちもされている。安物ではあってもきちんと造られている。簡潔な佇まいも良い。
薄手のアルミプレス製ながら裏打ちされているせいで適度な重みがある。この手のシェルは大抵は肉抜き加工されていてスカスカに軽いものだけど。
手の上で転がして重さを確認しているうちに、囲い形状でこの感じなら2.5gくらいまでの針圧のカートリッジと組み合わせたら良く鳴りそうだぞと思いついて、少し手を入れてからシュアーのM75を組み付けてみた。
応計。組み合わせの妙と言うべきか、労せずして良い音が出た。
当店で扱っている国産のM75用互換針はシュアー純正針とは明らかにキャラクターの異なる締まった音がするけれど、今回の組み合わせでは純正針寄りの音になった。
